春を待つ

歌曲制作

Music & Lyrics: Islet
现tayori

僅かわずかな命いのちだと話すはなす
あなたの目めが揺らいゆらいだ
緩やかゆるやかに確かたしかに時ときが過ぎるすぎる
虚ろうつろな日々ひびを綴っつづっている
冷えひえ切っきったその手てを握っにぎっても
乾いかわいた咳嗽がいそうが静まるしずまることはなかった

明日あしたが見えみえなくたって
僕ぼくが照らすてらすからまだ消えきえないでよ

春はるを待つまつ声こえがひらひら響いひびいて
虚空こくうを舞っまってる
白しろ雪ゆきのように花はなのようにただ儚くはかなく
溶けとけてゆく時ときの中なか
交わしかわした温もりぬくもりが冷めさめたら
そんなあなたを春風しゅんぷうが攫っさらってく

少しすこしの別れわかれだと
作りつくり笑うわらうあなたが言っいった
今いまに途切れとぎれそうな息いきが白むしらむ
痩せやせ細るほそる手ての握りにぎり返すかえす
力ちからも脆弱ぜいじゃくになってく
この部屋へやだけは時じが止まれとまればいいのに

いつしか歩けあるけなくなって
話せはなせなくなって消えきえてしまうのね

唯ただ一つひとつだけのその命いのちは
きっと巡りめぐり巡っめぐってく
その度たび出逢っであって同じおなじように恋こいをしてゆく
「ロマンチックだね。」
って笑うわらうのは褪せあせたフィルムの中なか
並ぶならぶ二に人にんが透明とうめいに変わっかわってく

朝あさ、目めが覚めさめたら
全てすべてが夢ゆめであってさ
隣となりであなたが笑っわらっていたらな
そんな願いねがいも雪ゆき解かいと去っさって
春はるの匂いにおいがする
華やぐはなやぐ季節きせつにあなたはいないのね